|今週の授業 |

10/9|10/1610/16-210/23

「情報のかたち」をデザインすること

ウェブデザインとは、インターネット上でよりよく情報のやり取りができるように調整し改善する営みのことです。
この授業でみなさんに一番はじめに身につけてもらいたいのは、視覚に依存しない「情報のかたち」をデザインするちからです。

「デザイン」という言葉を想像してください。
そこから連想されるものー展覧会のポスターやDM、電化製品や建造物などーのほとんどは、視覚で捉えることのできるものでしょう。

みなさんが日頃イラストレータやフォトショップを使って図形を描画したり、重ねあわせたり微妙な位置調整をしたりするような見栄えの細かなコントロールは、ウェブ上では難しいし不可能なこともあります。色やフォントも自由には扱えません。なぜなら、ウェブにおけるデザインには、目で見ることだけでは伝達できない「情報のかたち」そのものをデザインするという行為が根底にあるからです。
ウェブの世界は実際に目で見ることは出来ません。あくまでも、ネットの向こう側の仮装世界なのです。しかし、現在ネットの「あちらがわ」と現実世界の「こちらがわ」は確実にリンクしています。そしてその傾向はますます強くなっていくことでしょう。
いま、ウェブデザイナーに求められているのは、膨大に散りばめられている情報たちを選び、編集し、かたちづくることができるコミュニケーション・デザインのちからなのです。

サーバとは?

この授業でサーバと言うときは、インターネットに公開されているウェブサーバコンピュータのことをさします。
サーバは、常時インターネットに接続されているコンピュータで、ウェブサーバプログラムがインストールされています。
みなさんが個人でウェブページを公開するためには、普通は各々が契約しているISP(インターネットサービスプロバイダ)の無料サーバスペースを利用したり、レンタルサーバサービス会社と契約したり、学校や会社などのウェブサーバ管理者に依頼するなどしてインターネットに公開されているサーバにユーザとして登録をします。

サーバとクライアント

サーバに対して、 みなさんが使用しているコンピュータをクライアントと呼びます。
クライアントとはそもそも顧客とか広告主といった意味ですが、ここではサーバコンピュータのサービスを受ける側のコンピュータをさします。
サーバのサービスというのは、主に、情報をリクエストしたら、みなさんのコンピュータ(=クライアント)に送信しブラウザにその情報を表示させることです。そのやり取りのためにウェブサーバプログラムを使用します。
つまり、いつもみなさんが見ているウェブページはどこかのウェブサーバの機能を持ったコンピュータに保存されているファイルなのです。

FTPという通信規約

ウェブページを公開するには、HTMLファイルやCSSファイル、画像ファイルを作成し、作成したファイルをFTPというプロトコルを使用してウェブサーバにアップロードします。
アップロードにはFTPクライアントソフトを利用します。

FTPクライアント

FTP(File Transfer Protocol)は、インターネットなどのネットワーク上でファイルを転送するときに使われる通信規約(=プロトコル)で、その通信規約に則ってサーバにファイルをアップロードするためにはFTPクライアントソフトを利用します。
有名なもので言えば、WindowsならFFFTP(フリーウェア)、MacならFetch(シェアウェア)というFTPクライアントソフトがあります。
この授業で使用するDreamweaverにはFTPクライアント機能が備わっているため、それを使用します。一番はじめに行う「サイトの定義」でサーバの設定も行います。

ブログと、ブログにまつわる機能

 ブログとは、個人や数人のグループで運営され、日々更新される日記的なWebサイトの総称。正式名称はウェブログ(web+log【日誌】) といいます。
インターネットの普及につれて、多くの人が個人のウェブサイトで日記を付け始めました。ブログは家で自分だけが知っている紙媒体の日記と違い、あらかじめ誰もが見ることができるという認識の上に書かれており、ほかのサイトからリンクされたりコメントを直接書き込めたりすることで著者と読者がコミュニケーションをはかることができる、新しい「メディア」として台頭しています。
最近では、ブログによる「口コミ」で情報が広がり、マスメディアが後追いでそのトピックを取り上げるという現象も起こっており、個人で情報を世界に向けて手軽に発信できる「ツール」として広く利用されています。

トラックバック

ウェブログ(ブログ)の機能の一つで、別のウェブログへリンクを張った際に、リンク先の相手に対してリンクを張ったことを通知する仕組みのこと。

ブログ作者が別のブログの記事を参照して自身のサイトにコメントを掲載するような場合、元の記事へのリンクを張るのが一般的ですが、単にリンクしただけでは元の記事の作者はどこからどうリンクされているのか容易に知ることはできません。トラックバックはリンク元サイトに「このような記事からリンクを張った」という情報を通知する仕組みで、リンク元記事のURLやタイトル、内容の要約などが送信されます。トラックバックされたサイトはこの情報を元に「この記事を参照している記事一覧」を自動的に生成することができます。

 相手に送信されるトラックバック通知のことを「トラックバック・ピング」(trackback ping)と呼び、通知の送信先を「トラックバックURL」(trackback URL)といいます。多くのウェブログの記事には隅に「この記事へのトラックバックURL」が記載されています。
このトラックバック機能による相互リンクにより、サーチエンジン(クローラー)による評価が上がるとされているので、多くのアダルトサイトが不正に無関係の個人ブログにトラックバックをつけていることがあります。

RSS

サイトの情報を配信するための規格のひとつ。
RSSを配信することにより、ユーザー側の情報取得・整理が容易になります。RSSフィードを読むためにはRSSアグリゲータ、フィードリーダーと呼ばれるシステムを使います。
気に入ったWebサイトのRSSのURLを登録すると、そのWebサイトにアクセスしなくても最新情報の概要を確認でき、さらに詳しく読みたい場合は本のWebサイトを開く。つまり、更新チェックと概要確認が同時にできる点ので、定期的に読んでいるブログやニュースに使ったりします。

例:ポッドキャストはRSS2.0を利用したサービスです。

このように、ブログには手軽に利用出来るコミュニケーションサービスが備わっています。
自分だけが内容を知っていればいい、というものではなく、自分自身からあるターゲットにむけて発信するメディアとして認識して取り組んでください。

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